「投資」超初心者

⑥. もう一度確認、「リスクとリターン」の関係性をわかりやすく解説!

リスクとは?

投資の世界では、常に「リスク」と「リターン」という言葉が付きまといます。

この言葉の意味を理解しきれていないと、投資についての話を聞いたり、記事を読んでいている時にどうしても「?・?・?」が付きまとってしまい、混乱の原因です。

ここで、今一度この言葉についてしっかりと確認しておきましょう。

「リスク」とは、「危険の生じる可能性」のことを指します。

「投資」では、「損失の出る可能性」という表現ですね。

これを単に「危険度」と解釈してしまうと、「投資の世界」に飛び込む城壁と化してしまい、妨げの言葉です。

もっとわかりやすく、正確に表現しますと「結果の不確実性」を意味します。

更にかみ砕くと、「こんな感じの予測です… けれど、そうなる保証までは出来ません。」っといった感じです。

リターンとは?

「リターン」とは、「戻ること」や「折り返すこと」を指し、「利益」も意味に含みます。

「投資」では、「投資した結果で、得られる収益」のことです。

なので「投資」した結果が失敗に終わり、マイナス益であった場合は「リターン」という表現は使わないと思います。

そこは、単に「損失」です。

この2つの言葉は「投資」の世界では、よく一緒に行動しています。

「リスクが大きいなら、リターンも大きい」とか「リスクが小さいからリターンも少ない」などといった感じです。

リスクが大きい

「リスクが大きい」とは、ギャンブル的な要素も強く、景気や世界情勢の影響をもろに受けて変化が激しい部類の「投資」をする事です。

 

株式・FX・先物取引などの投資商品が該当します。

 

「投資」の結果が「吉」と出れば、とても大きな利益(リターン)が期待できるでしょう。

逆に「凶」と出れば、「損失」の可能性も額も上がってしまいます。

リスクが小さい

「リスクが小さい」とは、比較的「損失」の可能性が低い「投資」を行うことです。

 

預・貯金が最たる例ですが、これらは一般的に「投資」とは呼びませんので、保険や債券などの投資商品が該当します。

 

リスクが小さい分安全度は高いですが、その分増える額も大きくありません。

誰もが「リスク小でリターン大」の投資商品を熱望し、探求し続けますがやはりそのような商品は「存在しません」。

実際の「金融商品」はどんなものか?

金融商品はこれだけではありませんが、主な「投資」に関する金融商品です。

この図は、一般的に発表されている各金融企業等の情報を参考に作成していますので、これが必ず正しいわけではありません。

他にも金融商品はありますし、細かく分類していけば、表が「ごちゃごちゃ」になるくらい細かく分類できます。

表の見方は、矢印の先に向かうほどリスクやリターンは大きくなり、逆に矢印の根元の商品はリスクも少なく安全ではあるものの、リーターンも少ないといった特徴です。

真ん中あたりの「投資信託」

この「投資信託」とは、「ファンド」とも呼ばれています。

「NISA」や「iDeCo」などがこの「投資信託」での投資方法を採用しており、現在注目の投資手段です。

投資家(購入者)から集めた資金をまとめて、投資のプロが投資商品を選定し、分散投資(債券や株などを国内外から厳選し、何か所かに分けて投資する)をしてくれます。

世界のトップ企業の株や債券、経済成長の著しい国の国債などを選りすぐって投資対象としていますので、比較的安心であり、それなりのリターンも期待が持てるのが特徴です。

正に、リスク中(安心とはいえ、~ショックなどの世界情勢で沈むこともありますので…)リターン中といった感じの「投資」になります。

まとめ

安全(リスク小)かつリターンの大きなものを求めるのは皆同じです。

しかし、「投資」の世界では「絶対」も存在しないし「リスク小でリターン大」の商品も存在しません。

成功例の武勇伝ぶゆうでんを聞かされるときは注意しましょう。

あなたに「ぼったくり商品」を売りつけるために近づいてきている可能性がとても高いです。

時にはリスク小でリターン大を獲得する方もおられるかもしれませんが、それはあくまで「例外」であることに注意を!

当たり前に起きていることではありません。

「例外」は、「宝くじ」を当てるようなものです。

単純に一攫千金を狙うだけ・・が目的なら、普通に「宝くじ」買うのが良いでしょう。

「損失」は購入費用のみで、結果もすぐに確認でき、自分で認識している以上に「減る」といった心配も必要ありません。

「宝くじの損失」は、始めから買った分(自分で確認できている額)で済むのですから。

安全に確実に(やはり100%ではないですが…)資産を増やせる方法は存在していますので、堅実けんじつに学びながら行きましょう。