「オイル交換」て、何でもいいの?
車の点検日やオイルの交換時期になれば、気になってくるのは種類や値段です。
結局のところは、「無料」であろうが、「1万円近くするオイル」だろうが必要なのは交換であり、中身の質ではありません。
中身にこだわるのは、燃費が気になる方やエンジン音が気になる方、そして車を愛してやまない人達だけで十分なのです。
車には詳しくないのだけれども、それでもやっぱりオイルの違いを気にしてしまう方は、「無料」や「超低価格」オイルであれば、交換のサイクルを早めにし、「高価なオイル」であれば、しばらくほっといても問題無し…
といった、考えのもと交換しましょう。
交換の目安は「無料や安価なオイル」なら3,000㎞~5,000㎞、「高価なオイル」であれば5,000㎞~10,000㎞です。
「そんなに距離は乗らないから大丈夫だよ…」と思ってしまいがちですが、オイルは劣化するものなので、距離だけではなく「無料や安価オイル」なら半年~1年以内に、「高価なオイル」であれば1年~2年以内には交換しましょう。
なぜ、オイル交換が必要なのか?
これは、「交換しないと、必ずこのようになります!」の様に断言できる状態にはなりません。
ですが、何年何万㎞もオイル交換をしないと、究極的にはオイルがオイルタンクに無くなり、エンジンを冷やしたり、エンジン内の部品を動かす機能が低下してしまい、エンジンが焼け付き、エンジン機能を果たせなくなり、エンジンが故障します。
これは、私の父が実証済みです。
父のお気に入りの車だったはずなのに、大学時代久々に実家に帰ると、車が変わっているのに驚き、理由を尋ねるとそのような内容でした。
エンジンが故障しても「エンジン載せ替え」という修理もあるにはあるのですが、何十万円(普通車であれば、50万円は軽く超えます)もかかる上に、その他いろいろな状況から判断して、新しく車を購入する方が正しい判断になってしまいそうです。
種類や違いを、できるだけ簡潔に説明
気にすべきは3か所のみ!
〇ベースオイルのグレード〇
Synthetic Oilとは、化学合成(100%)油の事です。
有害物質を取り除いた、安価なオイルとして定着しています。
価格重視の(無料交換の場合もこのオイルです。)人向け!
鉱物油と化学合成油を混ぜ合わせた、いわゆる中間グレードのオイルです。
どれにしようか悩む方、価格も品質もどっちも譲れない人向け!
可能な限り有害物質や不純物を取り除いた、高性能オイルです。
品質、燃費にこだわる人向け!
〇規格〇
いろいろな規格が存在しているのですが、一般的に一番多い規格は「API規格」です。
SAから始まり(Aからアルファベット順に最新の規格)現在は、SN(2010年規格)まで来ています。
これは、もう単純に新しい(SN)を選べば問題ありません(私が見ている範囲ですが、市販されている7割以上この規格だと思います)。
〇粘度〇
わからなかったり、悩む方は助手席のダッシュボードの中にある自動車の取説(取扱説明書)のメンテナンス項目に、オイル交換際の推奨粘度と交換量が記載されていますので、そちらを参考にすると良いでしょう。
そのオイルでないとダメなわけではないですが、燃費やエンジン音(私の経験上ですが、オイルがエンジンに合っていないとエンジン音が大きくなることがあります。)が気になる方は、推奨オイルがベストな選択です。
例えば下のようなオイルの場合↓
0Wー20
左側のW(winterの略)が付く数字は、数字が小さいほど低温時でも固まりにくい(機能を維持する)。
右側の数値は、数字が大きいほど高温時でも粘度を保つ(機能を維持する)。
左側はMAXが現在0で、推奨も0Wの車が多いので問題ないのですが、右側を普通の自動車であまり大きいの(40以上)にしてしまうと、私の経験上では、エンジンがかかりにくくなったりノッキングを起こしたりします。
40以上の数値は、基本的にスポーツカーやレーシングカー向けです。
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まとめ
オイル交換は、車を大切に乗っていく上で欠かせない重要なメンテナンスです。
が、オイル交換をお店やネットで検索しても難しい専門用語で、難しく説明してあります。
煩わしさを回避したいのなら、車の購入店で定期点検ごとにするのもアリでしょう。
しかし、「無料点検」・「無料オイル交換」・「激安オイル交換」には必ず裏があります。
それだけをして、お店の利益を出せるわけがありません。
既に、そこの店で車を購入済みで、購入後にオイル交換「無料」なら購入時にその分は販売価格に含まれ、初見であれば作業した車はその後「徹底マーク(メールや電話でメンテや車検等勧誘)」に合うでしょう。
それが悪いと言っているのではありません。
「無料」は集客目的ですよ…という事だけ理解していれば、覚悟もできます。
オイル交換は、「どれが良いか、どこが良いか」はその人次第です。
しなくてはならない作業ではあるので、簡単な知識として今回は記事にしました。
こだわって、高価なオイルを入れるもよし!
「無料」だけで、その車を手放すまで乗り切るのも、またよし!です。
交換だけは、定期的に忘れずにしましょう。
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