「クレカ・ランキング」は無意味!
クレカ(クレジットカード)の特集が載っている雑誌や、ネット検索で「クレカ・ランキング」を見かけると、「自分の使っているカードは、本当にお得なカードなのだろうか…」と、ついつい見てしまいがちです。
しかし、そのランキングは…「根拠が不明確(宣伝だったり、自分自身とは関係のない理由で上位ランク)であることが多いです。
単純に利用者数(契約者数)でランキングをすれば、2022年3月時点で…
①三井住友カード (約3,000万人)
②楽天カード(約2,500万人)
③イオンカード(約2,000万人)
になるはずなのです。
けれども、その通りのランキングで紹介されているものを、私は一度も見たことはありません。
そこにはなぜか「エポス」だったり、「ANA」だったり、「アメリカン・エキスプレス」だったりのカードが、上位ランキングカードとして登場してきます。
私は、一般的な会社員の庶民生活ですし、クレカもそれなりに詳しいと自負しておりますが、それらの上位カードを「お得」だとか、「使い勝手が良い」とは感じたことがありません。
ですから、不自然にランクインしているカードは、利用する候補に挙がることも無いでしょう。
利用者数の多いカードが、素晴らしいと言うわけでもない
先ほどの①~③の「クレカ・ランキング」は、利用者数であり、「使い勝手が良い」とか「一番お得である」といった理由で選ばれているものではありません。
中には、「勧められるがまま…」とか、クレカが必要なのだけど「どれが良いかわからないから、たまたま目に留まったやつ…」などの理由で選ばれることもあるでしょう。
「三井住友カード」であれば、カードもいくつか存在(Amazonカードなども三井住友カードの一種です)していて、一種類のみで一番利用者数が多いというわけではありません。
あくまで、利用者数(契約者数)が多いというだけの話なのです。
忖度なく、カードをランキングしてみると
ここで、「感情移入もなく」、「宣伝もなく」、「忖度なく」ランキングをしてみたいと思います。
評価の基準は、①年会費無料・②ポイント還元率・③付帯サービス・が根拠です。
私の感情や知識の差で違いが出ては困ると思ったので、今回ランキングを選んで頂いたのは、現在流行りの「生成AI」。
その結果によりますと…
①楽天カード
②リクルートカード
③dカード
④ヤフーカード(現在は、ペイペイカード)
⑤Amazon Mastercard
となりました。
この結果には、わたしもかなり共感できます。
ナゼなら、②以外のカードは全て所持しているだけではなく、常時使用するカード(高ポイント還元率の都合で、年会費無料ではないカードもあります)なのです。
便利だからと言って、「クレカ」を何枚も持っていては危ない理由
「クレカを何枚持つか?」を議論する記事を見かけることや、自分自身でも考えることがあると思います。
「年会費無料」であれば、所持していることで特に「損失」もないので、事ある毎に作ってしまう方もいるかもしれません。
しかし、計画性もなくその場のお得に流されて、クレカを多数所持すると、仮に全て年会費無料であったとしても、住宅ローンを組んだりする際に、「不利になってしまうこともある」ので注意は必要。
実際には、そこまで利用や借り入れがなくても、審査機構にカードの限度額が「借入額(利用しようとすれば出来る額であるから…)」と判断されてしまう場合があるようです。
それに、現在ではクレカの不正利用も増加傾向にあり、確実にクレカの利用状況を把握できていないと、不正利用に気付けないこともあります。
正直なところ私も、昨年「不正利用」の被害に遭いました。
私の場合は、クレカやお金に関する情報は、スマホの「アプリ」で常に確認できる環境に置いています。
私は、お金に敏感な方なので、カード利用額を見た瞬間に(その時は、把握している額より1万円くらい利用額が多い…?)、「あ、おかしいな!」と気付けたのです。
実際に、12,000円程度の買い物を2回に分けて利用されており、即カード会社に連絡して「利用停止」・「カード再発行」の申請をしました。
近年の「不正利用」の仕方も、「気付かれないように…」少額で、短期間で不正利用を繰返すことが多いようです。
自分のライフスタイルに合ったカードを
「クレカ・ランキング」をもとに「クレカ」を選ぶのであれば、それは違うと思います。
「どうして必要か?」、「実際に利用するか?」、の理由がまずは大前提ですが、次の理由は「どのカードが自分にとって一番メリットがあるか?」が最重要です。
私の場合ですが、もし1枚しかクレカが所持できないのであれば、「dカード」の一択。
理由は「docomoユーザーだから」です。
docomoの契約者であれば、docomo関連の支払いを「dカード」で支払えば、利用額の10%(これは「dカードGOLD」の場合です…)がポイントで返ってきます。
「dカードGOLD」は年会費こそ11,000円かかってしまいますが、私はメイン使いカードがこれなので、年間でボーナスポイント(年間利用額が100万円を超えると、翌年に11,000Pが付与される)で相殺されるので大丈夫。
しかも「d払い」も、dカードのクレカ決済扱いなので、ものすごく便利。
税金や公共料金の支払いでもポイントが付きます(利用できないものも有)。
クレカで税金払いは、手数料を取られるので割高になるイメージがありますが、近年は手数料が変更されたり、新規参入した支払サービスも有り、差し引きしてもポイントバックの方がお得になる事が多い(利用前に要確認)です。
「クレカ税金払い」に関しては、知らない方も多いようなので、別記事を出すことを予定しています。
このような理由から、利用するだけでポイントがどんどんたまるイメージです。
まとめ
私自身、「クレカ・ランキング」の特集等を見かけると、どうしてもそれを見入ってしまいます。
しかし、結論からすればそこのランキングで本当にお得なのは「そこを生活圏にしている一部のユーザー」であることがほとんどです。
上位に「空港系」や「鉄道系」・「商業施設系」などのクレカがランクインしていても、わたしにとっては、ほぼほぼ無縁の世界。
そのようなクレカを作ったところで、肌に感じるメリットは何もないのです。
自分の生活圏を軸に「何を利用しているか」、「何を目的にしたいか」の理由がクレカを選ぶ上で最優先事項。
私の場合は、「何を利用しているか」→通信系は全て「docomo」。
「何を目的にしたいか」→高ポイント還元が一番嬉しい。
結果的に「dカード」が最適解のクレカ選択になります。
けれど、生活をする上での買い物はネットショッピングがメインなので、他にも先ほどのクレカランキングの①・④・⑤のカードも所持していますし、年会費がかかるものであっても、「年会費だけをムダに支払っている」ようなことはありません。
この機会に、ご自身の所持しているクレカを整理して、生活に最適になるように検討してみてはいかがでしょうか。