まずは「証券口座」の開設!
㊟“この記事は「NISA」をベースに、「投資信託(ファンド)」に「投資」する前提で解説しています”
金銭的な「投資」を始めるには、何よりも「証券口座」を開設しなくては、商品を買い付けて運用することが出来ません。
まずは、「証券会社」で「証券口座」を開きます。
「貯金」=「銀行口座」であれば、「投資」=「証券口座」です。
口座を開設するにあたってはいろいろな手続きは必要となりますが、手数料等は発生せず「無料」が基本になります。
ただ、「銀行口座」のような感覚で「口座なんて、お金を預かってくれるだけでしょ?」ってな訳にはいきません。
口座が違えば、扱っている「投資」の「金融商品」も違いますし、何より信託報酬(購入した投資商品を預かって運用する費用)も全然違います。
「証券口座」と「金融商品」の2つとも、販売手数料や信託報酬等の各種手数料が違いますので、「とりあえず、付き合いがあるからここでいいよ…」って、軽率に決めない方が良いと思います。
けれど、そこは個人の自由なので、全てにおいて「手数料を重要視して決めた方が良い…」とは言いません。
しかし、先ほどから述べているように手数料は「証券口座」や「金融商品」で違うので、そこで金額的に大きな差が出てしまう事があるのです。
例えば、Aさんは、「A証券会社」の「ハセポン」という名の信託報酬が0.15%の「金融商品」があって、購入して積立していたとして、「投資」から20年後に500万円運用していた場合、年間手数料は7,500円。
Bさんは、「B保険会社経由でC証券会社」の「ハセピン」という名の信託報酬が1.9%の(取扱っている商品内容がA証券会社とほぼ同じ)「金融商品」を購入して積立していたとします。
ここでも条件同じく、「投資」開始から20年後に500万円運用していた場合、年間手数料は95,000円です。
お分かりでしょうか?
同じような商品を運用しているだけなのに、年間手数料だけで87,500円も支払う額が変わってくるのです。
これが毎年だと思うと、「投資」でお金が増えていたとしても、損した気分になりませんか?
保険会社等の「~経由」で、「NISA」などを開始してしまった場合に、あり得ることです。
自分で直接「証券会社」から「証券口座」を開設したら、「証券会社」の違いによる軽微な手数料の差はありますが、中継しませんので、中抜きはされません。
わかりやすく書くと↓
保険会社経由:①保険会社(手数料) + ②証券会社(手数料)= お目当ての「投資」
自ら証券会社:①証券会社(手数料) → お目当ての「投資」
の違いです。
単純に1か所、余計な手数料が取られています。
それくらい「手数料」は重要。
同じ額を「投資」しても、「どこで証券口座を作るか?」で、実は将来的に数十万円、数百万円という単位で獲得できる利益が変わる可能性が高いのです。
「投資(購入)」する「金融商品」は、「投資信託」です
「NISA」口座を開設すれば、ほとんどは「投資信託」商品ですので、有名で聞き馴染みのある所を無難に選べば問題ないと思います。
わからなくても、「NISA・お勧め商品」で「検索」かければ、だいたい同じような銘柄を教えてくれますので、それで大丈夫です。
なぜ私が、「購入する商品の具体的な銘柄を言わないか?」と言いますと、2択だと完全に「プロ < 素人」ですし、何を隠そう私自身がネットや書籍のアドバイスのもと、お勧めに挙げられている銘柄を、そのまま購入しています。
株式や債券やFX等の「投資」に興味が湧いても、いきなりチャレンジするにはリスクが高いので、ある程度の経験を積んでから検討してみましょう。
投資信託(ファンド)とは?
多数の投資家(投資で生計を立てるプロも、我々の様な素人も全て含みます)から販売会社を通じて拠出された(集めた)資金を、運用会社に属する専門家が、株式や債券などの商品を金融資産や不動産などに投資するよう運用を指図し、運用成果を投資家に還元する金融商品のことです。
「証券会社」もいろいろあるけれど…
現在(2018年情報)、証券会社は266社あります。
「さぁ、この中からご自身の好きな証券会社を選んで、投資を始めてください…」と、言われても困りますよね?
なので、ランキングでも規模的にも信用度でも常に1位・2位を争う(2022年現在は、1位が条件面で少し抜け出た感じです…)証券会社から選んだら間違いは無いです。
1位は「SBI証券」で、2位は「楽天証券」。
この2択で間違いないと思います…が、ご判断は自己責任でお願いします。
普段から楽天でショッピングが多いなど、楽天経済圏でのご利用があれば「楽天証券」(ポイント優遇等ある為)、それ以外なら「SBI証券」といった選択ですね。
「まぜるな危険!」
近年は証券会社といっても、AIのロボアドバイザーが最適な「投資」を行ってくれる「ウェルスナビ」のような証券会社もあります。
保険会社経由で保険払いとセットで、「NISA」が利用できるような商品もあるようです(私は利用する気が全くありませんので、商品内容も詳しく把握してません)。
「投資」には始め方がいろいろありますが、大まかに3つに分けて、私の意見としてのメリットとデメリットを紹介しておきます。
メリット:各手数料が無料ないし、安く抑えられおり、ランキングサイトの上位の証券会社であれば、安心して「投資」が行える
デメリット:「投資」に関するサイトがゴチャゴチャしていて、自分の目的の「投資」にたどり着くまでに時間がかかったり、わかりづらかったりする
メリット:「おまかせ」という言葉が本当によく似合い、手続きも比較的わかりやすく、めんどくさがり屋さんには最適の「投資」場所
デメリット:信託報酬が比較的高く、運用額が大きくなれば、引かれる手数料も一般証券会社より万単位で多くなる
メリット:保険の掛金と積立がまとめて行える
デメリット:信託報酬が高い(ぼったくりレベル商品も存在する)
保険屋等の「~経由」した場合や「何かしらの商品」と、「投資」がセットになった場合は非常に危険です。
「投資」の本体を見えづらくして、高額な手数料を獲得している場合があります。
「投資」の専門家も言われるのですが、「信託報酬(運用手数料)は1%(税抜き)を超えるとぼったくりの可能性も出てくる」のです。
㊟「ウェルスナビ」のようなロボアドバイザーも信託報酬が1%していますが、「投資」を身近に利用しやすく扱いやすくしている分の「手間賃」と考えれば、私的にはそれでも妥当と感じてます。
その点、「~経由」では、信託報酬1.9%(同じ金融商品があったとして、証券会社から購入したら0.15%程度で済みます)とか普通に見かけますし、2.0%超えも見かけたことがあります。
「~経由」で行われる「投資」に関しては、間接的に証券会社へ委託されるので、保険会社で手数料の別途マージンが取られているだけなのです。
すぐさまそれが、「悪だ」とは言いませんが、「投資」の目的は資産を増やすことであることは忘れてはいけません。
「投資」は、何かと混ぜて「セット物」にして購入することはやめましょう。
「まぜるな危険!」です。
「投資」は「投資」、「保険」は「保険」としっかりと分けて取り扱いましょう。
まとめ
繰り返しますが、「投資」を始めるには、
①・「証券会社」で「証券口座」を開設する
㊟ 「証券会社」内でも「NISA口座」は他の「投資」とは「別口座」なので、NISA口座も開設する…利用できるのは1人1口座のみ
②・「金融商品」を買い付ける
③・積立(定期自動買付)設定をする
の順です。
㊟・その際に「NISA口座」では、「特定口座」を選択し、分配金は非課税扱いの「再投資」を選択する
☆確定申告については「一般口座」と「特定口座」がありますが、「特定口座」を選択しますと、証券会社が税計算を行ってくれ、確定申告も不要で便利です。
☆分配金は目的が「つみたて」ですので、再投資した方が複利の力が働いて、将来的に獲得できる運用利益が加速します(再投資でないと運用利益が非課税扱いにならず課税されます)。
後は面倒であれば、ほったらかしておいて構わないです。
というか、ほったらかすくらいの感覚でやっていかないと、日々運用内容の浮き沈みに一喜一憂していたのでは精神的に参ってしまうでしょう…
「投資」は10年、20年という長いスパンで長期的に行うのが理想です。
株価の上がり下がりですぐに結果を求めるのは、「投資」ではなく「投機」になってしまいます。
「投機(ギャンブル)」的な「投資」が理想なら、他のサイトで調べて頂くと良いでしょう。
しつこいですが、それくらい重要なので繰り返します。
「投資」において「絶対」は存在しませんし、結果を他人の責任になすった所で、失ったお金は返ってきません!
「投資」における全ての行動・判断は、自己責任でお願いします!